CAMP NIGHT 2018イベントレポート 大学受験に、起業。枠に囚われない田村淳の“はたらく”とは?

8月30日、東京都港区の虎ノ門ヒルズ・オーバル広場にて日本初!?の屋外型のキャリアイベント“CAMP NIGHT 2018 ~はたらくを楽しむためにいま会いたい7人~”が開催されました。トーク1のゲストは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん。タレントとしての活躍はいうまでもなく、大学受験やシリコンバレーでの起業など、枠にとらわれない様々な挑戦を続ける田村さんが、CAMPキャプテンの佐藤裕と共に、会場に集まった100名を越える学生たちへ「はたらくを楽しむ」ためのメッセージを発信しました。当日の様子を、その熱気とともにレポートします。

夢の数だけ出会いがある。小さなものでいいから、口に出すべき

佐藤裕(以下、裕):今回、なぜ淳さんにお会いしたかったかというと、お笑い芸人という枠を超えて様々なことに挑戦されているからなんです。固定観念にとらわれない生き方、働き方の裏にある価値観をお聞きすることで、学生のみなさんに何かしら「はたらく」についての手応えを掴んで欲しいと思っています。淳さんの姿勢は僕自身も、すごく刺激を受けていますので。

田村淳さん(以下、田村):確かに、枠にはハマっていないかもしれません。僕は、自分のことをお笑い芸人とは思っていないんです。日本人って「なんの職業ですか?」と聞かれたら、答えられないことに不安を感じますよね。僕は、そういうカテゴリーに属することにこだわりがない。吉本興業に入った当初は、突飛なことをして、よく先輩やテレビ局から叱られていました。その度に、なんだか狭い世界だなと思っていたんです。徐々に自分が力をつけ、文句を言われない状態になった時に「あ、今だ!今ならできる!」と、小学生の頃に掲げた夢を、全部やってやろうという思いで活動の幅を広げはじめました。

裕:淳さんを見ていると、「はたらく」ことをとても楽しんでいるという印象を受けます。実は、社会人のおよそ40%が、自分の就職活動を10年以上たっても後悔しているというデータ(※)があるんです。これってまさしく、はたらくを楽しめていない社会人がたくさんいることだと思うのですが、淳さんは、「はたらく」ことを楽しむために、普段意識していることはありますか。
※社会人10年目までの約4割が「就活を後悔している」ことが判明!
https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/corporate/2017/20170712_02/

田村:いつも意識しているのは、「この経験は、すべて自分のスキルになる」と思って取り組むことです。そして、そのスキルがつながっていく夢や興味があることをたくさん持つことが非常に大事だと思っています。いつか、その中のどれかをやりたいと思った時に、培ってきたスキルや経験、人との出会いが必ず活きてきますからね。

裕:やりたいことや夢が見つからないという学生の声も聞きます。それが就職活動や社会に出てからもいろいろな意味で影響を与える部分もあるのですが、こういった現状をどう思いますか。

田村:僕は夢がない人が信じられない。小学生の時、卒業文集に夢を書きなさいと言われて20個書きました。でも、学校の先生に1個に絞りなさいと言われて結果、「総理大臣」と書きました。20個分の自分なりの思いはあったのに、なんで1個なんだ?と疑問に思ったことは今でも強く覚えています。その後、大人になって、ある企業の社長さんと出会い、「夢はいくらあってもいい、夢の数だけ出会いがある。どんどん口に出していけば、実現に協力してくれる人とつながって、道が開けていく」と言われて、夢をたくさん持つ自分を肯定できるようになりました。それまでは、既存のルールというか学校の先生の価値観に縛られていたんだと思います。以降、僕は日常生活のいろんな事に興味を持って、小さな夢でも見つけたら全部ノートに書き出しています。そして、ノートに書いたことを実現できそうな人と出会ったらその思いを口にする、それを繰り返しています。

また、その人から「夢は、やりたいことでいい。明日、カレーが食べたいっていうことも夢のひとつだよ」とも言われました。それくらいの規模の夢なら、みんなありますよね。夢が見つからない人は、まずは、そういうことでいいんだと思います。1個の大きな目標に向かって頑張ろうとなったら、僕は挫折しちゃうと思う。いろいろな道があれば挫折はしない。時間は平等に流れていて、その流れついた先がどの場所であっても自分らしく生きられていたら、それでいいという考えなんです。あとは、やりたいと思ったらすぐに行動しますね。その日のうちに、ネットで関連するものを買うこともよくやっています。

失敗をするほうが、人よりもリードするチャンスがある

裕:なかなか行動できないという学生や社会人は多いと思うのですが、小さくてもいいから、まずは一歩動いてみるということですね。ちなみに、淳さんの「はたらく」価値観に影響を与えた人や体験ってありますか。

田村:吉本興業の元マネージャーですね。4、5年前、彼が米国のシリコンバレー(サンノゼ)に視察に行ったんですが、帰国してすぐ会社を辞めて起業したんです。何が彼を変えたのかとても興味深くて、僕もシリコンバレーに行き、いろんな起業家の方と話をしました。なるほど、と。日本での働き方との違いがはっきりとそこにあったんです。既存のルールにとらわれていない。みんな、自分の価値を自分で知っていて行動する。その結果、自分らしく生きられる。そこでは、自分の価値を知らない人は会社に都合よく使われてしまうんですよね。それは大きな衝撃でした。これを機に、芸人としてのこだわりは、実は自分たちしか持っていないのかもしれない。もっと自由に、他の人がまだやっていないことをどんどんやっていく。それが、コアなファンをつくるし、自分の人生をより楽しくするんじゃないかと感じ、挑戦を続けています。

裕:今年、僕もサンノゼに行ったんですが、淳さんの話を何人もの方から聞きました。テレビの仕事とは関係なくいろんなことを勉強しているよと。それも、今後につながる学びの一環として取り組まれているんですね。では、最後に、学生へのエールをお願いします。

田村どんな仕事も「働かされている」と思うと窮屈さを感じて、心に余裕がなくなっちゃう。それはきっと楽しくないと思います。だからこそ、「このスキルを手に入れるために、ここで勉強しよう。そのスキルを手に入れたら、次のステップに行くぞ」など、“学ぶ”感覚を持ってアクティブに「はたらく」と向き合うことが大事だと思います。
シリコンバレーで働く人たちからは、どんどん失敗しなさいとも言われました。失敗したことに対して、自分なりの仮説やデータを蓄えることで、次の一歩が他の誰よりも大きく踏み出せる。だから、出来るだけ早く失敗をした方がいいのだと。こうした前向きな熱量を持って、はたらくを楽しんで頂ければと思います。

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