CAMPセミナー@同志社大学 社会人に求められる能力とは?

汗ばむ陽気となった2017年の5月、CAMPセミナーは京都に出張しました。定員の30名を大幅に上回る100名近い方々にご来場いただき、超満員の会場。ざわめきと期待感に包まれる中、「はたらクリエイティブディレクター」の佐藤裕が登壇。今回はそんな熱気あふれるセミナーの模様をお伝えします。

「企業は、学生の何を見ている?」
就活を成功させるために重要なポイントはいくつかあります。そのひとつが「企業がどんな能力を必要としていて、みなさんのどこを評価するのか」を正しく知るということ。今日はそこに焦点を合わせてお話しします。面接では何が評価されると思う?と聞くと、多くの就活生はこう答えます。「志望理由の明確さ」「ゼミや部活、バイトでの成果」「海外留学経験」・・・。これ実は危険です。みなさんは、つい「こんな成果を出した」「これだけ多くのメンバーをまとめ上げた」など、結果に注力して話しがちではないですか。私は新卒採用の最終面接官を務めていますが、そういった結果のアピールはほとんど評価の対象外です。それは、どういうことなのか。面接時に何を見ているのか。「企業が求める能力」とは一体何か。それについてお話しましょう。

「学生が陥りがちな『コミュニケーション能力』の誤解」
企業の求める代表的な能力に、「コミュニケーション能力」があります。ただ、この能力を間違えて捉えている就活生が非常に多い。まずはこの誤解を解くことから始めます。面接をやっていると、「コミュニケーション能力に自信あります!」とアピールする学生が多くいます。気を付けてくださいね。社会人のコミュニケーション能力と、学生のいうコミュニケーション能力は違います。どこが違うかというと「範囲」です。学生のそれは自分のコミュニティに限定したものなんです。家族とか大学、バイトの友達とか。言わば「阿吽の呼吸」で話が通じる人たちの中でのやりとり。その力は、選考時には参考になりません。企業が見たいのは、初めて出会った人や価値観の違う人、または敵。そういった人たちと円滑にコミュニケーションが取れるか、合意形成がとれるかどうかなんです。コミュニケーション能力を直接アピールしなくても、この人はコミュニケーション能力が無いなと思われてしまうと面接で失敗します。具体的なエピソードをご紹介しましょう。

「語るべきは、経験ではなくその裏側の物語」
ある学生が面接でこんなことを言いました。「僕は大学一回生の時にベンチプレス120kg上げると決めました。そして4回生になった今、120kgあげることができます。よろしくお願いします」。この自己紹介、どう思いますか。念のため断っておきますが、うちの会社にベンチプレスをあげる仕事なんてないですよ(笑)。みなさん今は笑っていますが、同じことをします。面接で。先ほどもお話ししましたが、自分の経験を語ることはアピールになりません。ここで知りたいのは「数あるスポーツの中で、なぜベンチプレスを選んだのか」「なぜ100kgではなく120kgなのか」「4年間どういうプロセスを経てきたのか」といった物事の裏側です。そこに意思決定のプロセスや大切にしている考え方など、その人の人柄が見えてきます。面接官はあなたがどんな人なのかを知りたいんです。よく考えてみてください。今日初めて会った学生の一番がんばったことに興味ありますか?ないですよね。この思考が無い人。つまり「相手は何を知りたいのか?」に思い至らない人は、コミュニケーション能力のない人と判断されても仕方ありません。結果が特別である必要はないんです。面接ではあなたのコミュニケーションのスタンスが計られている。そのことを意識してください。

「今日から実践!『伝わる』話し方トレーニング」
コミュニケーション能力は、放っておいて鍛えられるものではありません。ただ逆に言えば、高めようと意識すれば普段の生活の中で、伸ばすことができます。そこで今日は「伝達する力」を高めるトレーニング方法をご紹介しましょう。それは、自分の頭の「映像」をきちんと相手に届けるというやり方です。「こんな面白いことがあったよ」という話をするとき、あなたの頭の中にイメージがありますね?その映像を相手の頭の中に転写するイメージです。相手の顔を見て「届いてないな」と感じたら、言葉や話の順番、情報の量を変えてチューニングする。そうすることで自分の思い描いたイメージを、どんな相手にでも伝えられる能力が身に付きます。私のおすすめは、芸人さんのトーク番組「すべらない話」のDVDを2回見る方法。1回目は楽しみながら、2回目は訓練として見ます。自分の話、その前の話、反応、すべてを見て、間の取り方を変えていく。そして最後に必ず落とす。あの番組には最高レベルのコミュニケーションがあります。大切なのは「伝える」ことではなくて「伝わる」こと。自分の頭の中の映像が相手に届いているかをしっかり確認してください。あくまでも一例ですが、これが能力の高め方です。思ったより簡単でしょう?これは、友達との会話やデート中に伸ばすこともできます。ぜひ、今この瞬間から始めてほしいと思います。