「就活」に感じた違和感に、正直に。自己肯定からはじまる“自分らしさ”の見つけ方(青山学院大学4年生 草田彩夏さん)

CAMPに出会い、学び、そして、今、自分らしい道を歩んでいるOB・OGのみなさんの声を紹介している今コラム。第4回目に登場いただくのは青山学院大学4年生の草田彩夏さん。昨年秋、CAMPセミナーに参加後、その活動に共感して自身が通う大学にCAMPサテライトを立ち上げました。そんな草田さんの言葉には、就職活動中、自分の進むべき道に迷った時、“はたらく”という上で何が大事なのか、ヒントが散りばめられています。ぜひ、参考にしてみてください。

「“やりたい”ではなく“やれる”ことを探す就職活動に違和感を覚えた」

CAMPクルー:草田さんは、自身の通う青山学院大学にCAMPのサテライトを立ち上げて、現在も活動に参加されていますが、そのきっかけとなったCAMPとの出会いを教えてください。

草田彩夏さん(以下、草田):3年生の秋頃になるとみんな、就職活動を始めるのですが、私自身、今の就職活動のシステムに違和感を感じていました。人との比較はつきもので、「自分がこれをやりたい」というよりは、こういう環境の中で「私ならこれはできる」「これが合っている」という与えられた中での選択が前提。ある意味、逆算した考えの上に就職活動のシステムがある。それが私は嫌でした。そんな中、友達から「こんなイベントあるよ」と誘われたのがCAMPのセミナーでした。

CAMPクルー:実際に参加してみての印象はどうでしたか。そこでの気づきなどはありましたか。

草田:そうですね、CAMPは私にとって、“はたらく”ということをテーマにどういうことが重要なのか、考えるきっかけを与えてくれました。初めて“はたらく”ということを自分の生き方と照らし合わせて考えることができたのですが、人との比較ありきの就職活動ではなく自分らしさが大事だなと。自分自身が「好きだな、幸せだな」って思える瞬間があるものを仕事にしたいとも。また、CAMPキャプテンの佐藤裕さんにもすごく興味がありました。裕さんは、たくさんの名刺をもって活動をされていますが、そのモチベーションっての源泉はなんなのか。どうやって、そのエネルギーが形になっているのかというのが非常に興味深かったんです。それで、セミナーが終わったらすぐ挨拶に行きました。その時、話をする中でスタッフの方に偶然、同じ大学の先輩がいることを知り、自分の大学にもこのような“はたらく”を考える機会の場があれば学生の人たちにとってはプラスになるのではと考えた結果、サテライト立ち上げの話につながっていきました。CAMP自体はもちろんですが、CAMPを運営している方から刺激をすごく受けましたし、裕さん自身の自分は「こういう職業だからというのではなく、ただこういうことをやりたいからやっている』という姿勢に共感して、私もそういうふうになりたいと思いました。

「自分のできないことを穴埋めするより、自分だからできることを探す」

CAMPクルー:今、周囲は就職活動の真っただ中だと思うのですが、ご自身はどのように“はたらく”ということをとらえて、将来を見据えた活動をされていますか。

草田:“はたらく”ということは、生きると同義ではないでしょうか。ということはつまり、一人ひとりが価値を与えたり、受け取ったりする連鎖によって成り立っている。その中で自分がどんな価値を得た時に幸せになれるのか、他人にどんな価値を与えることができるのか、正に“はたらく=生きる”ということだと思います。そんな考えを持っていろいろな角度からアプローチしているところです。

CAMPクルー:具体的には今、一番、力を入れて取り組んでいることはなんですか。

草田:私は、今、『100年先の世界を豊かにする実験区』とも言われている若い人たちでいろいろなプロジェクトに挑戦する渋谷区の『100BANCH』での活動に力を入れています。中でも人間の「自己肯定感」というものに興味があって、それが親子関係や家庭環境の中でどう構築されていくのかということについての調査・研究に取り組んでいます。

CAMPクルー:なぜそのような活動に取り組みたいと思われたんですか。

草田:私は中学、高校くらいまで自己肯定感が低かったと今振り返ると感じています。中学の時から震災ボランティアや世界平和に関しての慈善活動などいろいろ参加してきましたが、そのエネルギーは結局、自分を他人と比較して『だめだ、他の人に追いつかなきゃ』という思いが原動力になっていました。でも、それって本当に自分らしかったのかなって。結局、他者と比較して自分ができない所を別の何かで穴埋めするという考えが、それまで生きてきた人間関係や環境の中で自ずと身についてしまっていたんです。でも大学に入って、いろいろな経験を重ね、人とも出会うことで、自分のできない所に注目して穴埋めする考えから、自分だからこそできるものはなんだろうという考えに変わりました。そんな考えの変化から、自分らしく生きることができていなかった過去の自分と同じ様な人に何かできるかもしれないと感じ、家族や自分に向き合うキッケカづくりをするための活動を始めました。その人の最初の社会である「家族」の中でどういう在り方でいるのか、目の前の人とどの様な関係性を築くのかを考える事が「自分らしさ」を発揮する第一歩だと考えています。


<REE Projectでファミリーカウンセラーの人たちとプレゼンをする草田さん>

「自分がどういう時にワクワクするのか、幸せなのかを意識的に考える」

CAMPクルー:従来の就職活動の枠にとらわれず、自分らしい“はたらく”を追求し続けている草田さん。これから就職活動をする学生のみなさんに、一番大事にしてほしい事、またはアドバイスなどありましたらお願いします。

草田:「自分を一番、大切にする」ということでしょうか。就職活動って自分を外的要因から見るというプロセスが多いと思うんです。給料、育休などの福利厚生、勤務形態。これらの要素が必ずしも自分の幸せに直結するとは限らないですよね。全てを制度だけでみて判断するのではなくて、もう少し自分を具体的に分析してみてほしいと思いますね。私自身、まだ何ができるのかわかっていない所はありますし、だからこそ、自分がどういう時にワクワクするのか、幸せなのかってことを意識的に考えるようにしています。それをしないと周りに流されてしまうので、そこを一番大事にしていけば、自分らしい“はたらく”に出会えるのではないでしょうか。


<草田さんのプロジェクト「紡ぎ家(つむぎや)」WEBサイト>