『よそ者、若者、バカ者』3拍子揃った僕だからチャレンジできる!(早稲田大学4年生 岩本 涼さん)

CAMPに出会い、学び、そして自分らしい道を今、歩んでいるCAMP OB・OGのみなさんを紹介している本コラム。第3回目は早稲田大学4年生の岩本涼さん。岩本さんの言葉には、就職活動中、自分の進むべき方向に迷った時にどうするべきなのか、そのヒントがたくさん詰まっていました。

「CAMPは僕の“はたらく価値観”を再認識させてくれた」

CAMPクルー:岩本さんが、初めてCAMPと出会った時の印象はいかがでしたか。

岩本涼さん(以下、岩本):佐藤裕さん(CAMP キャプテン)の存在が特に印象的で、“はたらく”ことには、いろんな可能性があるんだということを再認識させてもらいました。

CAMPクルー:再認識というのは具体的に言うと、どのような点でしょうか。

岩本:僕は学生時代にいろいろな価値観に触れてみたくて、大学を休学して世界各国を周っていたんです。その経験の中で感じたことがあるのですが、欧米の学生は社会に出る、就職するということに対しての焦りというものがないんですよね。自分の好きなことをとことん追求することがまずベースにある。そんな価値観を目の当たりにした後、3年生の後期、ちょうど学生が就活に取り組み始める頃に日本に帰国しました。僕も当時、なんとなく周りの流れに合わせて企業が一同に会するセミナーに参加してみたんです。そしたら、会場には髪も黒、スーツも黒、黒、黒、黒…。『なんだこれ?』と。個性も何もない集まりの空間に違和感を覚えたんです。なんとなくモヤモヤとした気持ちが続いていた時、CAMPと出会い、裕さんのようないくつもの名刺を持って、枠にとらわれず、自分の好きなことにチャレンジをしている方のお話を聞いて、『社会の仕組みをちゃんと理解できていれば、日本の社会が作った就職活動というシステムに乗る必要はない。僕がアメリカで経験してきたことや社会との関わり方の発想は大事にしていいんだ!』と思わせてくれたんです。

「年収や最新テクノロジーよりも大事なのは、自分に素直になること」

CAMPクルー:先ほど、お話に出たアメリカで得た「はたらくことに対する価値観」ですが、その価値観を得るきっかけには、どんな出来事があったんですか?

岩本:僕は、3年生の時点で“はたらく”ということに対して漠然としたものしかなくて、思い立ってアメリカのコロラド州のボルドーに留学したんです。その時、現地のコンビニでバイトをしていたのですが、そこにはちょうど同世代の仲間もいました。その彼は初任給が年収1000万円を越える大手企業に就職が決まっているにも関わらず、ずっとバイトをしていて、『どうしてずっとバイトしているの?』と聞くと『楽しいからだよ!』と即答で返ってきたんです。結構な衝撃でした。就職するという意味ではもちろん、年収も大事な要素のひとつかもしれませんし、大企業に行けば最新のテクノロジーにも関わることができてすごいとは思うのですが、僕はその言葉を聞いて、自分に素直に人生を生きるってとても素敵だなと感じたんです。アメリカには学生の起業をただもてはやすのではなく真摯に推進、応援してくれる環境があって、様々な分野において自分のブランドを立ち上げる学生も少なくありません。そんな経験や環境を通して、いろいろなはたらき方が世界にはある、自分に素直になるということがまずは僕の就職活動のキーワードなんだと思ったんです。

「イエスマンになって、目の前のものに飛び乗ってみよう」

CAMPクルー:海外での学びを持って、また、CAMPを通じて自身の“はたらく”に対する考え方を再認識した今、岩本さんはどんなことに取り組まれているんですか。

岩本:僕は今、お茶という分野に注力しています。実は茶道を11年間やっていて、中でも好きなのが抹茶とお菓子(笑)。単純ではありますが、その美しさ、茶道の空間の心地よさを多くの人に知ってほしいと思っています。

CAMPクルー:具体的にはどんな活動をされているんですか。

岩本:企業さんとコラボして抹茶関係のイベントを開催したり、茶園を回って生産者さんのお話を伺う活動をしたりしています。今後、お酒と抹茶をアレンジした抹茶カフェ&バーのようなものもやっていきたいと考えています。大好きなお茶業界なのですが、生産者さんとお話する中で、衰退しつつある厳しい現状を知りました。関係者の方に、『お茶なんてこの先、可能性ないんだよ』と言われたこともあります。でも、僕は必ずもっと大きな市場になるという可能性を感じています。地方創生に関してよく『よそ者、若者、バカ者』というフレーズを耳にしますが、あの言葉が好きで、まさに自分自身、お茶業界に関しては、これまでのやり方を知らない「よそ者」、フットワークの軽さを持つ「若者」、固定観念という枠にはとらわれない「バカ者」と3拍子揃っていると思うんですね。だからこそ、自分の気持ちに正直に、大きな変革を起こしたいです。


<コロラド州ボルダーにて、アメリカ人のゲストにお茶を振る舞う岩本さん>

CAMPクルー:自分らしい就職活動をまさに体現されている岩本さん。これから“はたらく”ということに向き合っていく学生さんにアドバイスをお願いします。

岩本:そうですね、僕の場合はお茶というやりたいキーワードがあったのですが、そんなものない、何からやればいいんだろうと悩まれている方がいるなら、イエスマンになってみることをおすすめします。イエスマンになるというのは、目の前にやってきた機会にすべてイエスといって飛び乗ってみることです。不思議なもので、やっているうちに、これ全然好きじゃないとか、意外とこれ好きかもとか、必ず見えてくるものがあります。大事なのは、目の前のことに本気で向き合うことです。その中で、自分の方向性を見つけて、頑張っていただければと思います。