大切なのは「意識の持ち方」。楽しくないと思ったらそれまで。~『CAMP SUMMIT 2017 』を終えて~ 

マニュアル通りの就活をやめ、自身のキャリアを深く考察することをテーマに開催された『CAMP SUMMIT 2017~はたらくを楽しむ人の流儀~』。今回は、CAMPキャプテン佐藤裕とともに、特別講師として全国5か所を周っていただいた女優の川栄李奈さんと本イベントについて振り返ります。川栄さんにイベントを終えたばかりの感想をお聞きしながら、会場ではご紹介しきれなかった学生からの質問にも答えて頂きました。

 

「今の環境への感謝と『もっと頑張ろう』という新たな決意が芽生えた。」
佐藤裕(以下、裕):まずは『CAMP SUMMIT 2017』でのご登壇、お疲れ様でした。全国5会場でのイベントを終えた、今の感想をお願いします。

川栄李奈(以下、川栄):学生の皆さんが本当に真面目にお話を聞いてくださるので、正直びっくりしました。普段のイベントでは発言に対して、うんうんと頷いてメモをとられることってなかなかないので(笑)。とても新鮮でしたね。

:そういった学生の反応を見て、川栄さんご自身の中でも何か新たな気づきはありましたか?

川栄:私は自分の好きなことを仕事にしていますが、それはとても難しくて、すごくありがたいことなんだなと気づかされました。今、自分が置かれている環境に感謝すると同時に、もっと頑張らないといけないなと改めて感じています。

:おっしゃる通り、好きなことを仕事にできない人は今の日本にはたくさんいますが、そういう人たちが楽しく働くためには何が必要だと思いますか?

川栄:自分の気持ちというか、意識の持ち方がすごく大事だと思います。楽しくないものを楽しくないと思ってしまったらそれまでですが、その中で何か楽しみを見つけたり、モチベーションを上げる工夫をしたりと、自分で意識的に気持ちを変えていくことが重要ではないでしょうか。

「15歳で飛び込み、肌で感じた芸能界の厳しさ。」
:ここからはTwitterに寄せられた、学生の皆さんからの質問にお答えいただきます。まず1つ目、「辛いことがあった時、もうひと踏ん張りするべきか、次に切り替えた方がいいか悩んだ場合はどう判断すればいいですか?」という質問です。

川栄:そうですね、自分だけで判断するのは決断力も要りますし、難しい場合もありますよね。迷った時には、友達など周りの人に一度相談してみるのがいいと思います。私もオーディションを受けるべきかどうかなど、友達によく相談しています。

裕:川栄さんが必ずこの人に相談する、という人はいますか?

川栄:やっぱりAKB48のメンバーが多いですね。5、6年間一緒に過ごしてきたので、本当に何でも相談できる家族のような存在です。あとは芸能界に入る前から仲のいい地元の友達にも相談します。常にたくさんの大人に囲まれている芸能界は独特な環境だと思うので、一般的な考えを持っている友達の意見はとても貴重です。

:それはまさしく学生がこれから経験することですね。社会に入った途端、急に大人に囲まれて、違う価値観の場所に放り込まれる。川栄さんの場合は15歳で既にそういう経験をされていますが、当時の印象を覚えていますか?

川栄:今となっては、若いうちからとてもいい経験をさせてもらったと思えるのですが、あの頃は本当に大変でしたね。AKB48の場合、とにかく人数が多いので、集団の「圧」がすごいというか(笑)。組織の中で「自分もちゃんとしないといけない」という意識が自然に高まる分、とても疲れましたね。

裕:川栄さんが僕らのような大人を相手にしても礼儀正しく、堂々とお話できるのはそうした経験が活かされているんでしょうね。

「アイドルグループで培われた、相手のタイプを見極める力。」
:続いての質問です。「川栄さんが仲間として一緒に働きたいと思うのはどんなタイプの人ですか?」

川栄:そうですね、空気を読めたり、流れを理解するのが上手な人は素敵だなと感じます。私自身があまり主張するタイプではないので、逆に流れを気にせず主張されると「うわっ」とちょっと身構えちゃいます(笑)。お芝居の現場など、みんなでひとつのものをつくり上げる環境にいるので、余計にそういうことを感じるのかもしれません。

:中には「性格が合わないな」と感じる相手もいると思いますが、社会人だとそういう人とも付き合っていかないといけないですよね。

川栄:そういう場合はその都度、相手に合わせた対応をしています。たとえば、こちらが意見を言ったら嫌がりそうなタイプだと思ったら、「あれ?」と思っても呑み込んだり、逆に意見を求めるタイプだと思えば積極的に発言したり。その辺り、AKB48は本当に人数が多かったので、さまざまなメンバーと接する中で「この人はこういうタイプかな」というのが割とすぐに分かるようになりました。

「自分に合うものがわからない時は、客観的なアドバイスに『向き合って』。」
裕:最後の質問です。やりたいことが見つからないという人は多いですが、逆に「やりたいことがいくつもあって絞れない場合は、何を軸に決めればいいでしょうか?」

川栄:この悩みも多そうですよね。「やりたい」という意志を持つことはとても大事ですが、合う・合わないは、生まれ持った性格やセンスのようなものも関係してくると思うんです。なので、そういう時は自分をよく理解している人に相談して、客観的なアドバイスをもらうことも答えを出すヒントになるのではないでしょうか。

裕:単に相談するだけでなく、それを受け入れる力も大事ですよね。受け入れるって、実はすごく大変なことです。川栄さんは「自分を成長させるため」とか、何のためにこのアドバイスを受け入れるべきかをご自身できちんと理解と納得をしているんだと思います。人は自分の弱点ほど見て見ぬふりをしてしまいがちですので、学生の皆さんも、厳しいアドバイスをもらった時こそ、きちんと向き合う姿勢を意識して欲しいですね。では最後に学生の皆さんにメッセージをお願いします。

川栄 学生の皆さんからすると、「働く」って嫌なイメージもあると思うんです。でもあまり構えすぎずに、やりたいことや好きなことを見つけて、趣味を仕事に活かすくらいの感覚で向き合うといいのかなと思います。ひとりで背負い込まず、常に楽しむ気持ちを忘れずに頑張ってくださいね。

 

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